日々の欠片

本当にただの日記帖

2017.5.15 mon

何か新しいことを始めたくて。ひとは、結局は原点に返るのかもしれないな。

 

夜、洗面台の電球2つのうち1つが切れた。

娘は「薄暗いよ。明日電球買おっか。」と言ったが、わたしはこのくらいが心地好いように感じた。そして、不意に、子どもの頃に友達の家にお泊まりした時のことを思い出した。自宅ではない、マンションの洗面所の明るさ。あたたかいオレンジ色、だけど、なんとなく薄暗い白熱灯の灯り。風呂上がりの湿気と温もりの残った空間で、歯を磨いているわたしは、楽しさと同時に僅かな心細さを感じていた。

 

ここは紛うことなき「自宅」なのだが、自宅では無いような錯覚。こんな電球1つの明るさの違いが、遠い記憶を呼び起こすだなんて、人間というものは存外繊細なんだな。